「紙おむつ購入費助成金」の上限がオーバーした時の対処方法

ぼうしくんは現在9歳。自力でトイレに行けないので、生まれてからずっとおむつを使用しています。

6歳頃までは、体が小柄なこともあり市販のLサイズのおむつでおしっこ漏れすることもなく大丈夫でしたが、だんだんおしっこの量が増えてくると、おむつだけでは吸水が追いつかず、1年生になった頃から頻繫におしっこが漏れるようになってきました。

Lサイズの上はビッグサイズになりますが、テープタイプがなくパンツタイプになります。ぼうしくんは体が細身なので、パンツタイプだと隙間漏れしやすく、テープタイプの方がウエストや太ももの回りをピタッと止められて使い勝手がいいんです。

1年生のときは、Lサイズのテープタイプのおむつの内側に尿取りパッドを入れて使用することにしました。

紙おむつ購入費助成金の上限は6,000円上限額がオーバー

ここからが試行錯誤の始まりでした。ぼうしくんは「紙おむつ購入費助成金」の制度を利用しておむつを買っていました。

それは1か月の購入費の上限額が6000円でした。(1割負担です。)なので、なるべく安く買えるようにドラッグストアめぐりをして、尿取りパッドの価格と、吸水量がぼうしくんのおしっこ量に間に合うかどうかを調べました。

4か月間、2~3メーカーで、違う吸水量のものを買って試してを繰り返してたどり着いたのは、西友さんのプライベートブランド「みなさまのお墨付き」の尿取りパッドでした。(300cc吸水・30枚入り)しばらくはそれで落ち着くていましたが、半年もすると再びおしっこ漏れするようになりました。


尿取りパッドとオムツを使うことに

そして、おむつと尿取りパッドを両方買うようになると、助成金の上限額をオーバーするようになりました。

日常生活用具給付券なら上限12,000円

オムツに尿取りパッドをつけて使います。

紙おむつ購入費助成金がオーバーしてしまうことを市役所の福祉課に相談すると、「日常生活用具給付券」への切り替えを勧めてくださいました。

「紙おむつ購入費助成金」は自分でおむつを薬局などで購入し、その領収証を持っていって福祉課の窓口で手続きをしますが、「日常生活用具給付券」は、あらかじめ薬局などでおむつを注文します。

申請は2か月~6か月分ごとにできるので必要な数量を計算して注文数量を決めます。(例えば、おむつを1日5枚使用なら5×30日で1か月で150枚、3か月分なら450枚・・・のようにです)その注文をもとに、薬局から福祉課へ連絡がいきます。

そのあと、福祉課の窓口で申請をすると申請後1週間~10日ほどで福祉課から「日常生活用具給付券」が郵送されてきます。

この券を持って、薬局におむつを買いに行きます。こちらは購入費の上限額が12000円です。(1割負担です。)

ぼうしくんは、いつも2か月分ずつ申請しています。こまめな申請だとサイズアップに対応しやすいからです。慣れるまでは手続きを多く感じられるかもしれませんが、上限を超えずにに注文ができるのでほんとうにありがたい制度です。

提携薬局を増やしてもらえました

ただ、私が不便だと感じたことがあって、それは福祉課と提携している薬局でないと申請を受け付けてもらえないということです。

ぼうしくんが日常生活用具給付制度を申し込んだとき、多治見市の提携薬局はドラッグスギヤマ多治見北店だけでした。ドラッグスギヤマはうちからは遠いので、この時は福祉課のぼうしくん担当の方に、提携薬局を増やしてほしいと相談しました。

すると、すぐに対応してくださり、提携薬局が増えて近くのドラックストアでも注文ができることになりました。

小学生の重度心身障害児おむつの悩みまとめ

尿取りパッドを探していた時は、「エリエールお客様相談室」にも電話して何度か相談しました。

ぼうしくんの身体障害のことや身長・体重、体格のことをお話しすると親身に相談に乗ってくださり、その時にグーン(エリエールのおむつ)のシリーズにビッグサイズのテープタイプがあることを教えていただきました。

ビッグサイズのテープタイプを取り扱っているドラックストアやホームセンターはめったになく、私が知る限りではドラッグアオキのみです。

そして、お試し用にとおむつと尿取りパッドを2組送ってくださいました。現在は、グーンのビッグサイズのテープタイプと、その時に送っていただいた尿取りパッドを使用しています。

メーカーさんに消費者として困っていることを相談することで、幼児用おむつと大人用介護おむつの間のサイズ展開の参考にしていただいたり、そういった商品の選択肢が増えていくきっかけになるとありがたいと思います。