障害児に使っている胃ろうチューブのメリットデメリット

ぼうしくんは必要な食事量を経口のみで摂取することがむつかしかったので、生まれてからずっと経鼻カテーテルをしていました。

そして2年生の4月に胃ろうを造設しました。ずっと胃ろうにしたかったんですが、かかりつけの病院の麻酔の先生のOKが出ずに、たのみ続けてやっと手術ができることになったんです。

手術が順調に終わって、それから3週間(早い人だと2週間ほど)体調や胃ろうの傷口が安定するまで入院しました。

手術のときは仮の胃ろうボタンをつけ、2週間後に実際に使うメーカーの胃ろうボタンに付け替えます。

ここの病院は、2社のメーカーの胃ろうボタンを取り扱っているということでした。

「MIC-KEYバルーンボタン」(通称:ミッキー)と「GBバルーンボタン」(通称:ジービー)です。

担当の外科の先生は「どちらのメーカーでもいいけど、ミッキーを付けようか。」とおっしゃいましたが、入院中のぼうしくんの担当の看護師さんに相談してみたところ、その看護師さんは接続チューブ(胃ろうボタンとシリンジをつなぐチューブ)の使い勝手はジービーの方がいいと思うと教えてくれました。

私は、この先ずっと使うものだから両方のメーカーを試したいと思い、まずはミッキーを使うことにしました。

ミッキーを4か月間試してみて、そのあとジービーを4か月間試してみて、その結果ミッキーを使っていくことに決めました。

胃ろうボタンの長所、短所

胃ろうボタンと接続チューブ、それぞれのメーカーに長所と短所があると思います。

私の主観になりますが、ボタンに関しては、外見はミッキーの方がジービーよりサイズがひとまわり大きいです。

接続チューブをセットする際のロックがかかる感じは、ミッキーの方が安心感があります。

基本的にボタンは1か月で交換しますが、ボタンの内側にある食べ物の逆流を防ぐ弁は、ミッキーの方が長持ちする印象です。

ミッキーのチューブ
二つ目のフタは何のためにあるのかわからない
ミッキーのボタンの方が大きめ

基本的にボタンは1か月で交換しますが、ボタンの内側にある食べ物の逆流を防ぐ弁は、ミッキーの方が長持ちする印象です。


ジービーは交換して2週間経ったくらいから、接続チューブを外すとき注入したものがもれるようになりました。

ミッキーも多少もれることはありますがほぼ無いと思います。

次に、接続チューブに関してですが材質はジービーの方が柔らかくて扱いやすいです。細いチューブ(飲み物用)・太いチューブ(食事用)ともに柔らかいので、ボタンに差し込んでロックをかけるときもボタンがチューブにつられて浮きにくいです。

ミッキーは細いチューブは柔らかいですが、太いチューブは材質が硬めなので、ボタンが浮かないように手で押さえながらチューブを差し込んでいます。

シリンジの差し込み口は、ジービーの方は1つなので洗いやすいです。

ミッキーは2つあるので洗うときひと手間かな。あとは、2つめのフタをはめ忘れたままシリンジで注入してしまうと、差し込み口から注入するものが飛び出してしまいます。

ボタンはミッキーが良いし、接続チューブはジービーが良い。どちらにしようか悩みました。

でも、ボタンのことが関係あるのは体につけているぼうしくん。

接続チューブの使いやすさが関係あるのは介護者である私や夫、看護師さん。だったら、ボタンの性能を優先しよう!と思いました。

胃ろうボタンからのもれによるボタンまわりの皮膚の肌荒れに何度か悩まされたということも決め手でした。

胃ろうボタンについてのまとめ

最初に、ボタンのメーカーを順番に両方とも試したいと言ったときは、ケア用品の説明担当の看護師さんに「両方を試したいなんて言う人はいない」と驚かれました。

大切なわが子が使うものだから納得して選びたい、そういう思いでケア用品だけでなく、おむつや車いす、服用薬も疑問に思ったことは先生や看護師さん、薬剤師さんに些細なことでもどんどん聞いて知るようにしています。